不動産投資におけるリスク回避

不動産投資、リスク回避のためにできること

賃貸マンションやアパートを経営することは、毎月自動的に家賃が入ってきますし、イメージしやすい投資方法の一つです。
自分でマンションやアパートを購入し、その家賃収入を得ることは、高い相続税の回避という視点からも着目されています。しかし、不動産投資とはいえ、リスクはつきものです。
賃貸経営におけるリスクをしっかりと学び、リスク回避を考えることが鉄則でしょう。

賃貸経営で避けたい空室リスク

まず考えられるリスクとして空室リスクがあります。ワンルームマンションなどを保有している場合は、空室になると家賃収入はゼロになりますし、アパート経営においても、一つでも空室があればそれだけで利益が下がってしまいます。

空室リスクを回避するには、まずは物件をきれいに保つことです。キレイで清潔感のある外観や住民のニーズに合わせた設備などを整えることによって空室を防ぐことができるでしょう。それだけでなく、あらかじめ空室が起こらないような魅力的な物件を選ぶとよいでしょう。

入居者の有無に関係なく賃貸管理会社が決まった家賃を保証するような「空室保証サービス」を行っている賃貸管理会社もあります。このようなサービスを利用するのも、リスクを回避する一つの方法です。

火災・天災によるリスク

次に、火災や天災等のリスクです。近年自然災害が増加傾向にあります。
もちろん、マイホームでもこのようなリスクがありますが、アパートやマンションなどではなおさらです。
住民が過失によって火災を起こしてしまった場合、民法上その責任を住民に、ということはできません。自分の物件は自分で守る必要があります。
また、地震で起きた火災には地震保険が使えない、ということもありますので、火災保険と合わせて地震保険にも入っておくようにしましょう。

家賃滞納のリスク

さらに、入居者で部屋が埋まっても、家賃を滞納されるリスクもあります。入居者の管理や審査を厳しくしたり、賃貸管理会社に家賃の立替払いをしてもらうサービスを利用することでリスクを回避できます。
入居者同士のトラブルや騒音トラブルのリスクもあります。そのため、管理は専門の管理業者にお任せして防ぐことができるサービスもあります。

そのほかにも、家賃収入が減少するといったリスクもありますので、物件を魅力的に保つことが必要ですし、さらに建物の老朽化に備えた資金計画を遂行しましょう。
また、購入時の費用だけでなく、固定資産税や修繕費などもかかりますので、資金繰りはしっかりと余裕をもっておくことが重要です。