火災保険について

不動産の火災保険って?

賃貸マンションやアパートのオーナーにとって、火災保険は重要なものです。入居者の起こした火災事故は、その物件はもちろんのこと周辺地域まで影響することもあるからです。
さらに、入居者に重大な過失がない限り、請求ができないことになっていますので、これについてはオーナーが自らリスク回避のために火災保険に加入することが必要になります。

火災保険の種類

火災保険にはいろいろな種類があります。
住宅火災保険は、居住内の建物と建物内の家財を対象にした火災保険です。建物の火災以外にも盗難や水漏れなどにも対応している火災保険が、住宅総合保険です。
さらに、住宅総合保険と同じような保証内容ですが、積立となっていて保険金額の10パーセントが満期返戻金として戻ってくる積み立て型の保険が長期総合保険です。

このように、補償の範囲も保険金額も種類やプランにより様々ですので、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
火災保険が使われるようなことがあるのは望ましくありませんが、万が一のことを想定して、どのように火災保険が支払われるかも考えて選ぶと、万が一の時にも安心です。

全部保険・超過保険・一部保険

火災保険は損害金額が火災保険金として支払われる全部保険、そして保険金額が保険価格より大きい超過保険、逆に小さい一部保険などがあります。
一部保険は、保険金額の範囲内の損害であっても一部減額されて支給されます。

ですので、保険金の金額もそうですが万が一の際どのくらい支払われるかを考えてバランスの良い保険を選ぶとよいでしょう。

契約期間による保険料の違い

火災保険の契約期間によっても保険料は変わってきます。
従来は最長36年でしたが、最近では最長10年にすると発表されています。
これは、火災に限らず近年自然災害が増えてきているので保険会社も先の予測ができないからです。

ですので、だいたい5年もしくは10年で契約しておき、契約更改の都度見直すのが良いでしょう。保険期間が長ければ長いほど、保険料も安くなることがあります。
保険にもいろいろな種類がありますので、アパート建設会社の言いなりにするのではなく、自分なりに調べておきましょう。

火災保険は火災などで損害を受けた部分を補償しますが、地震によって起こる火災はその範囲ではありません。
近年、大規模な地震が増えてきていることから、リスク管理を考えるのであれば地震保険もあわせて契約しておくとよいでしょう。

いざというときのリスクに備えておくことは不動産経営においては必要なことです。火災保険についてもしっかり把握しておきましょう。